粉瘤とは皮膚内部にできた袋のようなものに老廃物がたまることでできる良性腫瘍のことです。ニキビとは違い、粉瘤は特有の臭いを放ち、放っておいても治りません。細菌などの感染により炎症や膿などにより痛みを引き起こすことがあります。自身でニキビのように潰し内容物を取り除いたとしても皮膚内部の袋が残っていれば再発してしまいます。
当院では、傷痕が目立ちにくく再発の心配が少ない切開法とくりぬき法の2つの日帰り手術・治療を行っています。症状や粉瘤の状態に合わせ、適切な手術法を選択します。ニキビと見分けがつかない方も、お気軽にご相談ください。
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。
できものとは、皮膚などに生じる腫瘍やしこりのことを指します。種類によって体のあらゆる部位に生じ、色や硬さも様々です。原因は良性・悪性の腫瘍だけでなく、イボやニキビなどもあげられます。痛みなどの自覚症状はないことが多いです。
しかし進行した場合には痛みや出血、悪臭などの症状がでたり、大きさや見た目が変化する場合もあります。悪性腫瘍の場合もちろんのこと、イボや粉瘤であってもなるべく早期に手術することが患者様の負担を軽くすることに繋がるので、違和感があったらすぐに医師に診てもらうことをおすすめします。