できものを見つけたら、なるべく早めに治療をするのが鉄則です。
ここでは、各できものの治療について解説していきます。
当院でのできもの治療について
当院では、粉瘤(アテローム)・脂肪種・ほくろ・いぼの切除治療を行っています。
粉瘤(アテローム)
粉瘤は、皮膚の下に袋状の組織ができることで、角質や老廃物が溜まることを指します。
初期の状態では特に大きな問題はありませんが、早めに治療するのが良いでしょう。
粉瘤の治療には、「くり抜き法」と「切開法」の2通りあり、症状によって使い分けます。
くり抜き法
くり抜き法は皮膚に小さな穴をあけたのち、内容物を絞り出し袋も摘出します。
切開法
メスで患部を切開したのちに、内容物を抜き取ります。
2つとも内容物を抜き取った後は、しっかりと止血し縫合していきます。
傷跡が残らないように丁寧に縫合していきます。
脂肪腫(リポーマ)
脂肪腫は、皮下に発生する良性腫瘍で袋状の組織の中に脂肪が蓄えられていき大きくなります。
良性腫瘍ですが、よく似た見た目の悪性腫瘍ということもあるので、見つけたら早めに医師の判断を仰ぐことが大切です。
治療は、患部の上を切開し摘出していきます。摘出に関してはピンセットと指を使い丁寧に抜き出していきます。
抜き出した後は、丁寧に縫合して傷跡が目立たないようにします。
ほくろ
ほくろは、もともとあったものの色や形が変わったり、大きくなった際は注意が必要です。
そういった場合はまず一度受診をしていただくのが先決です。
ほくろの治療はレーザーが有効です。
数か月おきにレーザーを当てるため少し時間はかかりますが、当院ではきれいな仕上がりを心掛けています。
しかし、悪性のほくろだった場合レーザー治療は有効ではありませんので事前の医師の判断が重要となります。
イボ
いぼには様々な種類があり、ウイルスや加齢などの原因など様々です。 見た目に響くものも多く、放置すると大きくなったりきれいに治療しきれない場合もありますので、気になったら早めに医師に相談することが大切です。
いぼの種類によって治療方法も異なります。 液体窒素による冷凍凝固療法であったり、手術で切除する方法などあります。 どの治療方法になるかは医師が判断し、なるべく傷跡が残らないようにすすめていきます。
治療のポイント
できもの治療のポイントは、早めの来院で適切な検査をすることです。 どのできものも、自分で判断せず、まずは医師に相談するようにしましょう。自己判断をしたまま放置すると、治療が難しくなる場合があるからです。
クリニックにいらした際は、適切な検査・医師によるヒアリングをさせていただき最適な治療法を考えていきます。 まずはお気軽にご相談ください。
院長紹介
日本形成外科学会 専門医 古林 玄
私は大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院、市立奈良病院を経て東京へ行き、がん研有明病院、聖路加国際病院で形成外科の専門医として様々な手術の経験を積んできました。
がん研有明病院では再建症例を中心に形成外科分野の治療を行い、乳房再建および整形外科分野の再建を中心に手術を行ってきました。聖路加国際病院では整容的な面から顔面領域の形態手術、また、先天性疾患、手の外科、全身の再建手術に携わって参りました。
この経験を活かし、全身における腫瘍切除を形成外科的に適切な切除を目指し、傷跡の目立たない治療を提供できればと考えております。