外骨腫とは 外骨腫の症例はこちらに載せています。
形成外科領域では主に前額部(オデコ)や頭蓋、爪の下によく見られる良性のできものの一つです。病理組織学的には腫瘍表層部に軟骨組織を有する。
原因
原因ははっきりしていません。
爪下外骨腫では指の末節部に認め、10~20歳代の若年者に多く見られ、疼痛を伴います。前額部や頭蓋では疼痛はありませんが、整容面の問題で切除を希望する患者様が多いです。
検査・診断
エコー検査で基本的には診断出来ます。更に詳しく全体像を把握するために、CT検査を行う場合もあります。3Dで骨を捉えることが出来るため非常に有用です。
触診では少し難しいこともありますのでエコー検査は最低でも必要になります。
前額部には脂肪腫が骨上、前頭筋下に出来るため、非常に間違えやすくなります。また粉瘤も前額部にもよく出来ますので注意が必要です。
治療
基本的には手術による摘出を行います。
骨に出来る腫瘍ですが、局所麻酔で切除することが出来ます。ツチとノミを使用して、摘出します。摘出した組織は病理検査に提出します。
創部は細かく縫合することで出来るだけ目立たないようにします。
術後
術後は軟膏処置またはバイオヘッシブで固定を行い、1週間後に抜糸します。
料金
保険点数は K052 骨腫瘍切除術 4,340点 が適応されます。
その他の検査、診察代も含め、3割負担で15000円から20000円ほどになります。
形成外科専門医 古林玄